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浴室を広くしたい!浴室リフォーム時の注意点と方法について解説

2023.01.20 10:55

浴室のイメージ

こんにちは。ミドリーナです。
「浴室が狭い」とお悩みの方は少なくありません。

もともとの間取りが狭い方はもちろん、家族構成が変わったのを機に浴室リフォームに踏み切る方も多いようで、「介護が必要な母と洗い場に入るのは狭い」「子どもが生まれて浴室が狭く感じるようになった」など相談される方は数多くいます。

広々した浴室は開放感があり、家族のリラックスにつながります。
浴室を広くするリフォームの注意点や方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

浴室を広くするリフォームの方法3つ

浴室を広くするリフォームには、大きく分けて3つの方法があります。
それぞれの特徴について紹介するので、イメージや予算に合わせてご検討ください。

大きなユニットバスを設置する

浴室そのものが広くなるわけではありませんが、大きなユニットバスを設置すれば視覚的に広く見せられます。特におすすめなのは、140cm以上のサイズのものです。130cm以下だと足を伸ばせなかったり、お子さんと一緒に入ると窮屈に感じたりすることがあるのでご注意ください。

既存の製品と入れ替えるだけで済む場合もありますが、浴室の状態によっては、ユニットバスの位置を変更したほうが良いケースもあります。

大きなユニットバスがあると浴室全体の印象が変わります。劇的な変化ではないものの、視覚効果としても期待できそうです。
コスト面も比較的リーズナブルなので、まずは業者と相談しながら話を進めていきましょう。

窓を工夫する

こちらもリーズナブルにリフォームする方法のひとつです。
窓を工夫すれば、視覚的に開放的な空間をつくり出せるでしょう。

・出窓をつくる:出窓をつくって、段差やカウンターとしてご利用ください。スペースができる分、浴室を広く見せることができます。

・窓を大きくする:大きな窓は、それだけ日光を取り込みやすくなります。浴室が明るいと開放的なイメージになり、実際よりも広く感じられるでしょう。

間取りを広く作り替える

単なる視覚効果ではなく、物理的に空間面積を広げる方法もあります。
費用はかかりますが、もっとも確実な方法といえるでしょう。
間取りを変更するリフォームは、主に「増築」「改築」の2種類です。

・増築:外壁側に増築すれば、思い通りの面積まで広げられます。「浴室を広くしたらリビングが狭くなった」など他の部屋に干渉しないのもメリットです。ただ、外壁や配管工事、建築基準法の確認など、費用や手間が少々煩雑になります。

・改築:家全体の面積は変えずに、家の中の間取りを変更する方法です。増築とは異なり、限られたスペースの中でやり繰りしなければならないので、「浴室を広くしたらリビングが狭くなった」など他の空間にデメリットが生じないようご注意することが必要です。

浴室を広くするリフォームのメリット・デメリット

銭湯や温泉が広々していると、日ごろの疲れも吹き飛ぶ気がしますよね。
狭い浴室よりも広い浴室のほうが開放的ですし、リラックスにつながるのは確かです。

しかし浴室リフォームにはデメリットもあります。
メリットと共に知り、納得のいく施工をしてください。

浴室リフォームのメリット

・リラックスできる:足を伸ばしながら、あたたかいお風呂にゆったり浸かる。それだけで体も心もリセットできそうです。浴室は体の汚れを落とす場所ですが、心の疲労回復効果も見逃せません。

・複数人で入れる:年月が経つにつれ、お子さんが生まれたり、介護が必要な方と同居したりすることもあるでしょう。そのような時に狭いお風呂ではなにかと不便です。広々とした浴室なら、お世話や介護もしやすいですね。

浴室リフォームのデメリット

・費用がかさむ:リフォームには、ある程度まとまった費用が必要です。工事の内容によって幅があるものの、数十万〜数百万単位の出費は見積もっておきましょう。

・掃除の手間がかかる:浴室が広くなる分、掃除する箇所が増えます。リフォーム後のきれいな状態を保つためにも、今までよりプラスアルファの労力が必要になりそうです。

・光熱費がかかる:たとえば浴槽を広くするリフォームだと、湯船をつくるためのお湯の量も変わります。そのため、水道代やガス代などが今までよりかさむ恐れがあるのでご注意ください。ただ最近ではエコタイプの浴槽が数多く流通しています。うまく活用すれば、今までよりも光熱費が削減できるかもしれません。

浴室リフォームの注意点5つ

浴室リフォームをした方は、後になって「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えることがあります。
せっかくリフォームしたのに、今までよりも使い勝手が悪くなってしまっては本末転倒ですよね。
浴室リフォームでよくある失敗例を、注意点として5つ紹介します。「リフォームして本当に良かった」と家族全員が笑顔になるために、失敗例から教訓を得ていきましょう。

カビが生えやすくなった

もっとも多い失敗例が、「カビが生えやすくなった」ということです。
床材や壁材の変更をはじめ、浴室が広くなった分換気が不十分になりカビが発生しやすくなる、というケースが多いようです。

浴室はもともと水を使う場所ですから、いかに水気を除去できるかがカギになります。入浴後は全体的にタオルで乾拭きしたり、窓を開けたり、浴室暖房乾燥機を使ったりして対策してください。床材や壁材を抗菌タイプにするのも効果的です。

洗い場を広くしすぎた

「洗い場」「浴槽」の割合はとても難しいところです。
壁を壊すリフォームではない限り、限られたスペースでレイアウトしなければなりません。

お子さんや介護の必要な方など、複数人で浴室に入る場合、洗い場を広くするリフォームをする方が多くいます。しかしその分浴槽サイズを小さくするため、結果として“くつろげない”浴室になってしまった、というケースもあります。

浴槽の段差は必要なかった

浴槽は、同じメーカーの同じサイズのものでも「段差あり/なし」を選べることがあります。
半身浴が好きな方は、腰掛け用の段差があると程よい具合で湯船に浸かれるでしょう。

しかしその段差がデメリットになることもあります。
「脚を伸ばして入りにくい」「子どもと一緒に入るときに段差があると窮屈」など思わぬ事態に直面する方は少なくありません。
ご家族の意見も聞きながら、後悔のない選択をしてください。

浴室が寒くなった

浴室をリフォームで広くすると、その広くなった分、暖房が行き届きにくくなることがあります。
浴室暖房乾燥機を稼働させても、以前より暖房効率が低く感じるかもしれません。長時間稼働させると今度は光熱費が気になってしまいます。

リフォームの際には基礎部分の断熱工事も合わせておこなうことをおすすめします。広さだけではなく、快適な温度をキープできるとさらに心地よい空間が出来上がるでしょう。

必要のない機能をつけてしまった

せっかくのリフォームですから、できるだけ理想の浴室をつくりたいですよね。
「広くなった壁面に浴室テレビを取り付けた」「ジェットバスがついた大型ユニットバスに交換した」などこだわりのオプションをつける方は少なくありませんが、ほとんど活用されないことも多いようです。

導入コストはもちろん、お手入れやメンテナンスの手間も考えると、必要なさそうな機能は避けたほうが無難でしょう。

浴室を広くするリフォームの事例と費用

浴室を広くするリフォームは、多くのご家庭に人気です。
リフォーム事例と費用をいくつか紹介するので、ご家族で話し合ってみてください。

確かな採寸でひとまわり大きいサイズの浴槽を設置:約100万円

1216サイズのユニットバスを使用していたご家庭の事例です。「浴室を広くしたいけれど、壁を壊す方法しかないか」とご相談されました。

実際に浴室の状態を確認したところ、浴槽と壁の間にデッドスペースを見つけました。詳しく採寸すると、ひとまわり大きい1316サイズが入るようです。
1316サイズと交換後、「脚を伸ばして入れるようになった。浴槽が大きいだけで浴室全体も大きく見える」と大変お喜びいただけました。

奥行きのある出窓で視覚的な広さを演出:約120万円

浴室を広くするリフォームをご希望でしたが、敷地の関係で増築できなかった事例です。

もともと建築基準法の上限ギリギリで建設されている家だったため、間取りそのものを広げるのは難しいと判断しました。
そこで奥行きを出した出窓を設置したところ、視覚的に広く感じられる浴室へと生まれ変わりました。

壁を薄くしてひとまわり大きいユニットバスを設置:約180万円

「あと少しでひとまわり大きいユニットバスが入るのに」という事例です。
デッドスペースも見当たらなかったため、壁を薄くする方法をご提案しました。

浴室と洗面所の間の壁を数cm薄くすると、ひとまわり大きいユニットバスがぴったりと収まりました。
「脚を伸ばして入れるようになったのでリラックスできます」と、大変お喜びいただけました。

増築で浴室面積を広げた:約200万円

築年数が古いご家庭の事例です。
浴室を広くするリフォームをご希望でしたが、浴室の状態をよく見ると、タイルが割れていたりサビや腐敗が広がったりしていました。

リフォームにともなって解体してみると、配管や木部がかなり腐食していました。建物自体の耐久性にかかわるため、劣化した部分はすべて新しいものに交換のうえ、増築工事をおこないました。

お風呂・浴室リフォームを検討している方はこちら

まとめ

広い浴室は開放感があるうえ、心身ともにリラックスできます。
浴室リフォームで空間を広くすれば、毎日の入浴タイムが楽しみになりますね。

壁を壊して空間面積そのものを広げる方法もありますが、出窓を工夫したり浴槽のサイズを変えたりするだけでも視覚的な拡張効果を得られます。業者やご家族と相談しながら、「広くリフォームして良かった」と思えるような浴室をつくってください。

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