謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中はお世話になりありがとうございました。
皆様におかれましては、
ご多幸な新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
旧年中は温かいご理解、ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大に悩まされた
一年となりました。
未だに新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらず、
例年とは異なり心底から新年を祝う気持ちになれない
ところが正直な気持ちです。
年末年始にかけて、感染拡大が大幅に増えたニュースを
聞いて、驚きました。
関東圏の拡大が収まっておらず、地域別での感染の対策や
意識の差があることが問題ではないかと思います。
近畿圏は、年末に向けて感染のピークは過ぎたように思いますが、
まだ油断できません。

2021年の最大のイベントは東京五輪・パラ五輪です。
世論調査では新型コロナ感染拡大を踏まえ、東京五輪・パラ五輪の
中止を求める声が増えていますが、欧米並みの感染拡大がない
限りは、都市機能も行政もほぼ通常通り機能しますので、
開催されると言われています。
開催されると、コロナの感染状況の懸念もありますが、
経済効果が期待できます。
また、政治においては衆議院の任期満了は今年の10月です。
選挙イヤーにもなります。

他の業種に比べて、著しく経営が苦しいのが宿泊・飲食サービスです。
日銀短観(昨年12月調査）の宿泊・飲食サービス(全規模)の
業況判断DIは▲66、資金繰り判断DIは▲40と厳しい数字でした。
そして、昨年12月14日に年末年始のGoToトラベル全国一律停止が
決まったことで、さらに追い込まれました。
制度や融資等を利用して、極限まで資金調達をしてこの状況
ですので、宿泊・飲食サービス業界の自力で踏ん張る余地は
限られています。ただでさえ多かった倒産・廃業が、
今年度末に向けて一層増加するかもしれません。
食材を納める業者などを巻き込んでの連鎖倒産もあり得ます。

金融においては、経済が本格的に回復するにはまだ時間がかかるので、
世界的な低金利、カネ余りは今年も続きます。
日本では異次元緩和も続きますし、財政出動も積極的です。
一方、大企業のオフィスワーカーを中心に
在宅勤務が進み、コロナが終息しても、在宅勤務を継続する
という動きが強まっています。オフィスの減床を表明する企業も
増え、契約更新のタイミングで影響がはっきりと出てきそうです。
副次的な影響として、在宅勤務のスペース確保の需要、
空きテナントの利用という供給要因から、
トランクルームの増加や改装工事が見込まれます。
オフィスリフォームなどの改装工事の需要を取りこめれば、
我社も売上の確保が見込めます。

　昨年から続く大変厳しい経済状況に私達はどう向き合い、
また、どのように乗り越えなければいけないか、たくさんの課題が
山積しています。
・商談打合せのためのオンライン化
・リモートワークにおける営業の効率化
・現場での感染予防対策
・設計、発注、作業、管理、サービス品質の向上
・業務全般のデジタル化、効率化　
  などなど
社員一同、一丸となって努力し、またお客様満足を真剣に考え、
実行し、持てる力を精一杯発揮できるかが
大変重要になってきます。
継続可能な業績改善を実現するため、皆様のご理解、
ご協力の元、更なる経営努力を重ねていく所存です。

 2021年の干支は「辛丑（かのとうし）」。草木が枯れ、種から
芽が出ようとする状態をあらわしており、物事が少しずつ前進し始める
といわれています。
丑のように力強く一歩ずつ、前進し、前向きに物事を進めて
いける一年にしたいと存じます。
　今年一年が、皆様と一緒に「疫病退散」「無病息災」「商売繁盛」で
あることをそして、一日も早く普段の日常の生活が戻ることを強く
祈念致します。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
 
　結びに本年が皆様にとりまして素晴らしい一年となりますよう
心からお祈り申し上げます。