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室内にいても暑い…。屋外の木陰は涼しく感じるのに部屋の中がムッとするのはなぜなのでしょう。それは、窓から差し込む太陽光線に原因があるのです。一般的なサッシの場合、室内の温度の74％はサッシから差し込む太陽光によるものと言われています。温められた空気は冷たい空気の方に移動しますから、窓の周辺だけでなく部屋全体が暑くなってしまうのです。

カーテンなどで日差しを遮っても部屋が熱くなるのは、温められたカーテンの熱が部屋中に行き渡ってしまうからなんですね。だから、暑さ対策をするなら室内ではなく、室外からリフォームする必要があります。

日差しを遮るためのアイテムと言えば、サンシェードやグリーンカーテンなどが思いつきますよね。でも、天気が悪い日には必要なかったり、手入れが必要だったりと意外と手間がかかるのも事実です。できれば、1年中取り替えること無く効果が期待できるアイテムがあれば便利ですよね。そこで、お勧めしたいのが二重サッシです。

二重サッシとは、既存のサッシの内側にもう1枚サッシを設置したもので、暑さ対策だけでなくさまざまなメリットが期待できます。同じようなサッシにペアガラスというものもありますが、こちらは2枚のガラスで1つのサッシを形成しているもので、どちらも高い断熱効果が期待できますが、リフォームの方法などが違ってきます。

では、二重サッシにはどのようなメリットがあるのでしょう。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

・暑さ寒さ対策
通常のサッシと比べて、太陽光線は2枚のガラスを通過しなければなりません。2枚のガラスの間にある空気が温められても部屋の中を循環することができないため、熱貫流率が下がることになるのです。室内の密閉性も高まることから冷房効率も格段に高くなります。

・電気代の節約
夏になると頭を悩まされるのが電気代ですよね。電気料金は2009年から値上がりを始め、電気会社の自由化でいったんは落ち着きかけたものの東日本大震災前と比べると、およそ16％の値上がりとなっています。二重サッシは高い断熱効果が期待できることから従来の窓ガラスに比べて高い節電効果が期待できるのです。

・結露対策
夏はあまり気になることはありませんが、寒い冬、暖房を使っていて困るのが結露です。結露は放っておくとカビの発生原因になることから家族の健康問題にも関わってくるのです。二重サッシは、結露対策としても有効であることを覚えておきましょう。

・防犯対策
防犯目的で二重サッシを導入する方が増えています。単純に考えて侵入者からしてみれば、解錠のために二重の手間がかかるわけですから、二重サッシを導入している家に押し入ることは不利なわけです。実際、二重サッシは高い防犯効果があることが立証されています。

さらに暑さ対策をしたい方は、二重サッシの内側をペアガラスにしたり、特殊金属を使用したLow-Eガラスを導入したりといった方法も効果的です。Low-Eガラスとは、ガラスの表面に特殊な金属加工を施すことで、採光性はそのままに日射熱を50％以上もカットできるガラスです。 もちろん、高い断熱性はそのままですから年間通して快適に生活することが可能です。

今回は、窓ガラスをリフォームすることで効果的に暑さ対策ができる方法をお伝えしてきました。たしかに二重サッシには、サッシの開け閉めの手間が増えるなどのデメリットもあるのですが、それ以上にメリットが多いです！一度の工事でどれだけ多くのメリットが生じるかによって、リフォームのコストパフォーマンスも変わってきます。夏の暑さ対策をするだけで、さまざまなメリットが期待できる二重窓はほんとうにおすすめです！

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